当院のインプラント治療
当院では、患者さまとともに、包括的歯科医療に立脚し作成する治療計画を元に、インプラント治療が開始されます。インプラントは欠損治療と言われていますが、当院の場合、単純に欠損治療という考え方よりは、「インプラントでないと今後どうなっていくか」という推測をし、患者さまのニーズにマッチするかを考えます。
検査にはストローマンガイドシステムを活用。正確でビジュアル的に患者さまへのご説明を行います。
骨造成には、PRP療法、中でもPRGF、腕から採取した血液を遠心分離機で回して、血小板の濃度が高い部分を抽出して、それを人工の補填材と混ぜたり、利用したり、膜として利用したり、骨造成のマテリアルとして使っています。
当院の取り扱いインプラント
世界シェアトップの「ストローマンインプラント」
日本で流通しているインプラントメーカーだけでも50~100社あると言われており、比較的お手頃な価格のものから信頼性の高いものまでさまざまな種類のインプラントがあります。
やまもと歯科では、50年以上の研究・開発を持ち信頼性が高く、世界トップシェアの「ストローマンインプラント」を使用しています。
「ストローマンインプラント」の特徴
01 世界中でシェア率トップクラス
スイスに本社を置く世界最大のデンタルメーカーであるストローマン社のインプラントは現在、世界70ヶ国以上、500万人以上の患者様が治療を受けています。 歴史もあり、世界シェア1位の製品のため、安定性や耐久性が実証されています。
02 治療期間の早さ
ストローマンインプラントは独自の表面性状により、特に骨との結合スピードが速く、治癒期間が短くなることが特徴です。
一般的に数ヶ月かかるとされる治癒期間を最短で3~4週間ほどまで早めることができます
※患者様の口腔内状況により治癒期間は異なります。
03 長期的な臨床研究による裏付け
ストローマンインプラントの研究・開発は50年上に渡っており、治療後5年および10年の長期的な臨床データがあります。
また、ストローマンインプラントはスイスの時計産業に用いられる精密な技術と徹底した品質管理のもとで製造が行われています。これによって高い品質が維持されています。
短期間で細胞活性が促進される表面素材
インプラントは骨がインプラントの周りに取り付き一体化することで固定されます。
ストローマンインプラントは他のインプラントより骨との結合が早いです。その理由はインプラントの表面にあります。
インプラントの表面には非常に細かな凹凸があり、そこに骨の細胞が入り込むことで骨と結合しやすい構造になっています。また、この表面はタンパク質を吸着する化学的特性があり、血液タンパク質の吸着を増加させます。これによって結合が促進されます。
安全への取り組み
歯科用CT
精度の高い診断
インプラント治療では、手術の安全性と正確性が非常に重要です。また、手術の安全性と正確性に問題があれば、インプラントは長持ちしません。当院では、歯科用CTで撮影した高精細な3D画像を元にシミュレーションを行います。顎の骨の量・状態・形状というインプラント治療には欠かせない情報を細部まで確認することができるため、治療の安全性がより高まります。歯科用CTはインプラント治療のみならず、親知らずの抜歯などの診断やシミュレーションにも欠かすことができない大切な設備です。
必要な情報を的確に把握
インプラント治療を行うには、インプラントを埋入するだけの骨の量が必要になります。歯科用CTで骨の量を正確に把握し、骨造成の必要性を検討します。また、顎の骨の下にある太い神経の位置も把握し、麻痺のリスクを最小限に抑えます。
正確なシミュレーション
インプラントを埋め込む位置は、歯科用CTで取得したデータを元に決定します。審美性や機能性などを考慮して、インプラントを埋め込む角度や位置、深さなどを決め、緻密なシミュレーションを行います。また、歯科用CTで取得したデータは3Dで理解を得やすいため、患者さまへのインプラント治療の説明資料としても役立ちます。
サージカルガイド
手術前の精密設計
サージカルガイドとは、コンピューターに取り込んだCT撮影画像データを元に、神経や骨などの情報を立体的に把握し、シミュレーションを行うシステムのことです。徹底してこのシミュレーションを行うことで、より安全で精度の高いインプラント治療を行うことができます。サージカルガイドが導く位置・角度・深さに従ってインプラントを埋入することで、成功率が格段に上がります。
手術時間の短縮
インプラントの埋入位置や角度などをサージカルガイドが導くため、正確でありながら短時間での埋入が可能になりました。また、歯茎の切開を最小限にできるため、患者さまへの負担も大幅に軽減できます。
インプラントの持続性向上
正しい位置にインプラントを埋め込むことで、インプラントは長持ちします。間違った位置や角度にインプラントが埋め込まれてしまうと、余計な力がかかってしまいインプラントが骨を突き抜けてしまう恐れがあります。サージカルガイドを使用することで、そのような心配はなくなりますが、インプラントをより長持ちさせるには、毎日のセルフケアと定期的な歯科医院でのメインテナンスが重要になります。
インプラントで骨が足りないと診断された方へ
「インプラントにしたいけれど、『骨が足りなくて難しい』と言われた」 という方、ぜひ当院にご相談ください。
骨を増やす治療を行い、骨量が足りないと言われた患者様にもインプラント治療をご提供しています。
骨が不足する原因
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歯周病
歯周病とは、歯垢や歯石に含まれる歯周病菌が毒素を出し、歯茎や顎の骨に炎症を引き起こす病気のことです。顎の骨に炎症が起きると、骨が破壊されてしまい歯が支えられなくなってしまいます。その後、歯が抜けてしまう恐れがあります。
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入れ歯の調整をせず使い続ける
入れ歯を調整せずに使い続けてしまうと、歯茎に過剰な圧力がかかってしまい顎の骨が破壊されます。そのため、口の状態の変化に応じて入れ歯も調整する必要があります。
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上顎の骨が薄い
頬骨の奥にある上顎洞が口の近くに寄っており、上顎の骨が薄くなっている場合には、インプラント治療を受けられない可能性があります。
骨を作るための治療(骨造成術)
インプラント治療では、インプラントを顎の骨に埋め込むため、顎の骨にある程度の厚みと高さがなければ適用できません。そのため、骨が少ない、足りない、薄いという場合、当院では骨造成術を行います。 当院で行っている骨造成術は、骨誘導再生法(GBR法)とソケットリフト法(上顎洞挙上術)、サイナスリフト法(上顎洞挙上術)になります。
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Merit メリット
- 顎の骨が不足していてもインプラント治療が受けられる
- 安全性が高まる
- 歯茎のバランスが整う
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Demerit デメリット
- 別途、骨造成の費用がかかる
- 通常のインプラント治療より治療期間が長くなる
- 骨造成の種類によっては手術が複数回に渡ることがある
- 痛みや腫れが起こりやすい
骨造成術のデメリットを軽減するために
当院では、骨造成術のデメリットを抑えるために、安全性や機能性、審美性に優れたインプラントを患者さまに合わせて使用しております。また、インプラントの長さや埋入角度などを工夫することで骨造成術の回避を目指し、十分に検証しております。できるだけ少ない負担でインプラント治療を受けたいという方は当院にご相談ください。
当院で行っている骨造成術
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Method骨誘導再生法
GBR法骨誘導再生法は、歯周病などによってインプラントを埋め込む骨が痩せてしまっている患者さまに骨組織の再生に必要な骨の量を確保するために行う手術です。
骨が足りない部分を「メンブレン」と呼ばれる特殊な人工膜で覆うことで骨の再生を促します。人によって個人差がありますが、およそ4〜6ヶ月で骨が再生されます。 -
Methodソケットリフト法
上顎洞挙上術ソケットリフト法は、上顎の奥歯の骨が部分的に不足している場合に適用する骨造成術です。インプラントを埋入する穴を骨に開けた際に、穴の奥にある歯槽骨と上顎洞粘膜を優しく持ち上げ、そこに骨補填材を入れることで不足した骨に厚みを生み出します。
これによってインプラントを埋入できる深さを確保し、傷口も小さく抑えることが可能です。 -
Methodサイナスリフト法
上顎洞挙上術サイナスリフト法は、上顎の奥歯の骨が広範囲にわたり不足している場合に適用する骨造成術です。ソケットリフト法とは異なり、下から骨を押し上げるのではなく、骨の高さのない横から骨補填材を入れ、骨の高さを増大します。インプラントが上顎の骨の厚みの不足によって固定できない場合、また多くの歯を欠損している場合に行う手術です。
骨が定着するまで3〜6ヶ月ほど待ち、インプラント手術を行います。
治療の流れ
- Step01
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カウンセリング・検査
インプラント治療を行うにあたり、メリットやデメリットも含めて説明を行います。不安なことや疑問点がございましたら、ご遠慮なくおっしゃってください。歯垢や歯石を取り除き、歯のクリーニングや血液検査を受けていただき、インプラント治療に支障がない状態かどうかの確認をします。
- Step02
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CT撮影による治療計画の立案、およびストローマンガイドの作製
骨が少なくてインプラントが難しい場合はGBR(骨増生)を行います。GBR(骨増生)については、詳しくご説明致しますので、ご相談ください。
- Step03
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インプラント一次手術
インプラント治療の第一段階として、麻酔をかけたあと、人工歯根を埋め込みます。
- Step04
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治癒期間
埋め込んだ人工歯根が生体にしっかりと馴染むよう、約3〜6ヶ月程度の治癒期間をおきます。この間、仮歯を使用するケースがあります。
- Step05
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インプラント二次手術
人工歯根が骨としっかり結合したら、インプラントの先端部分にアバットメントを取り付けていきます。
- Step06
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インプラントの上部構造の製作・装着
アバットメントの治療終了後、歯肉が回復するのを待って、上部構造の歯を作るための型取りをします。状況に合わせて微調整を行い、人工歯を装着します。
- Step07
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インプラント治療後のメインテナンス
違和感や痛みをチェックします。治療直後の違和感は、次第に改善され、数日後にはほぼ気にならなくなります。インプラント歯周炎の予防には定期的なメインテナンスが欠かせません。メインテナンスについての詳しいご説明をします。
Expenses 治療費用
インプラント(1歯)
相談・検査・診断・治療までの標準料金(税込) | 治療期間目安 | 治療回数目安 |
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¥275,000 〜 ¥440,000 | 2〜4カ月 | 3〜4回 |
内容 | 料金 |
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1次オペ | ¥250,000 |
2次オペ | ¥100.000〜150,000 |
総額 セラミッククラウン | ¥400,000 |
金属艦、レジン前装冠 | ¥350,000 |